美容室で「お任せで」と言える心理
私は注文が多い客だ。
全体的に7cmほど短くして、ローレイヤーを入れてください。夏なので、量を減らして軽めにして欲しいです。
色はアッシュ系で透明感のある感じ。
色が抜けやすいので抜けても綺麗な色が続くようにお願いします。バイトの規則があるのでそんなに明るすぎない感じでお願いします!
なんと面倒なことを私は頼んでいたのだろうか。文章に起こしてみて改めて気がついた。、この人絶対頭の中に明確なイメージ画像があるじゃないか。画像を用意しておけ。
対して分かりやすい説明をしているわけでもないのに、少しでもイメージと違うと怒り出すパターンの人じゃないか。
まあ、私は基本あまり感情を表に出すタイプではないので、
こんなに注文はしつつも、イメージと違っても怒り出すことはまずない。
しかし、それに比べてどうだ。
美容室で「おまかせで」と言える人は。
存在を知った時、私はとても驚いた。どんな髪型にされても私なら似合うという絶対的な自信があるのか。私は髪型なんてどうでもよいの、どんな髪型であろうと私は私よ。ということなのか。
それとも髪のことはプロに任せて、自分が口を出すところじゃないわ。ということか。
いずれにせよ、なんなんだその余裕は。どこからくる余裕なのか。
なんか、かっこいい。
自分の意志を一切口に出していないにも関わらず、とても意志の強さを感じる。
私なんかよりもずっと確立している自分がある気がする。
いつか私も「お任せで」という余裕ができる日は来るのだろうか。