優先席に座ってください
都市部の主要路線を使う方はよく目にするのではないかと思う光景。
優先席だけぽっかり空いて、
一般席は満席。
上り線では駅を進むにつれ、つり革もほとんどが埋まり、ドアの前にもちらほら人が。
たまに、若者が目の前に立つお年寄りに席を譲り、ほくほくする光景も。
ただ、優先席は空いている。
車内が混んでいても、優先席には積極的に座ろうとしないのが
日本人の無意識の性なのだろうか。
私は大学生だが、優先席に座ることは日常でまずない。
ごく稀に、体調が悪く席に座りたくなる時も、どうも座る気になれない。
周囲の目を気にしてしまうのだ。
骨折など、外観で優先されるべき人物だと判断されやすい場合は別だが、体調が悪いことはなかなか周囲の人間には判断が難しい。
なにも考えずに優先席に座る無神経な若者だと思われたくはない。
その結果、土壇場までは我慢してしまうのだ。
これは極端な例であると思うが、
お腹が弱い者としては、お年寄り、妊婦さん、子供連れなど、
優先席に積極的に座るべき人は
優先席に座って欲しいのだ。一般席でなく。
そうすれば、私は何の気兼ねなく、一般席に着くことができる。
なんと理不尽な、とツッコミは心の中でしていただきたい。
とにかく今日の私は、車内でお腹が痛くて痛くて、1つも空いていない一般席とガラガラの優先席の間で葛藤があったのだ。
優先席に座ってください。